WDローリィ編
アルタさん、アンシュさん、名前だけダグラスさん、オヴスクの皆さんとレーシアちゃんの影をこそりとおかりしました。
ギャグというか、ロリが馬鹿ですね。
ダグラスさんどんまい。
「ローリィさん!!」
「んー?」
「ボロボロじゃないですか!!」
「あー、ホワイトデーのお返ししてきたんよ」
「はい!?」
「そしたら追いかけられたんさ」
「…どうしてそうなるんですか」
「あぁ、あの液状化したクッキーですね」
「そうそう、ダグラス君に」
「えきじょ……!?」
「大丈夫大丈夫、俺は怪我してないし。ダグラス君の服は溶けたけど」
「おや、アルタさん…顔色が…」
「…大丈夫です」
ローリィさんの行動がイマイチ把握出来ません、とアルタは呟いた。仲悪かったハズなのに。
そして至った最終結論は「二人とも本当は仲良しなんだ!!」であったりもする。
「あ、あんじぃにもお返しー。料理出来ないからさ」
「そんな、私に気をつかわなくとも…」
「はい、包丁セット」
「…ありがとうございます」
早速これでご飯作りますね、とアンシュが台所に消えた。
その数分後。
「ローリィさん」
「ん?」
「まな板が真っ二つになりましたが…」
「あぁ、よく切れるように磨いどいた」
淡々と無表情に語り親指を立てる姿に、アンシュは苦笑した。
そして少し切れ味を良すぎるから良い、位に直して欲しい、と包丁をローリィに差し出した。大人しく受け取る所を見ればローリィ自身、まな板まで切れると思わなかったらしい。
「他の方にはどうしたのですか?」
「娘達にはペンダントでしょ」
「はい」
「オヴスクの子供達にはお菓子」
「市販ですよね?」
「勿論さ。後リーダーには仕事終わらせて書類出した」
「我々のぶんもやりましたね」
「何時もの事ですね…」
「あ、アルタにもあるんよ」
「えぇ!?」
はい、と差し出す小さな箱。
ピアスだから安心してねー、とローリィは言った。
「ありがとうございます!!」
「後さ、すーちゃんと一緒にお店行ったんだけどさ」
「はい…?」
「父上に似合いますよ!!ってすーちゃんがピアス俺にくれたのよ。そんで付け方イマイチわからなくってさー」
「えぇと…それは」
「無理矢理つけたら耳に穴空いたんだけど」
ローリィさぁん!!!!!!!
という怒った声が響いたのは3秒後の事だった。
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