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【2025/07/03 18:21 】 |
後ろは任せた

R.N!企画
ジェイヴ君、ウェルスさんお借りしました。

「まったく、」


死体を端に寄せてため息。
ウェルはなんだ、とでも言うように俺を見ていた。


「ウェル死んじゃうよ?この世界は殺らなきゃ殺られる、それはウェルのが良く分かってるはず」

「……」

「それでも、殺さない?」

「否、殺されない」


へぇ、そう返すとは思わなかった。ちょっと意外だったりする。
辺りに蔓延る死の臭い、銃口から出る硝煙、そして殺気。


「じゃあさ、どうするか」


カチャ、と四方からする音。


「随分とお客さんが来たなぁ」

「…はぁ、さっき巻いたと思ったのに」



さっき殺った奴の仲間か。しつこいよ、まったく。そんなにウェルが運んでるものって危ないものなのかね。
そんな状況でも、ウェルは涼しい顔をしてる。


「あぁもう、俺死にたくないなぁ…」

「…殺されなければいい」

「撃つの?」

「自分の身が守れれば充分だ」

「荷物もね」


じゃあ、やろうか。
どっかの怖い首領に比べたらこんな下っ端、へでも無い…と思う…。


「大丈夫か?」

「大丈夫だよ」


大丈夫、追いかけっこには慣れてるからね!!


「ちゃちゃっと撃ったら逃げよう!!」

「……」

「何その顔っ!?殺したくないんでしょ?」


だったら逃げよう。

そう言ったらウェルはちょっと笑った気がした。


「ね、ウェルは後ろの奴らどうにかして。俺は前の奴ら止めておくからさ」

「わかった」

「よろしくね」


大丈夫、ウェルなら。
きっと逃げ道作ってくれる。


「さ、行きますか」


一発の銃声が合図。


「んじゃあね、お客様方」


引き金に指をかけた。

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【2010/02/01 22:19 】 | R.N!企画 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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