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【2025/07/03 13:16 】 |
漆黒の風と蒼海の青年

R.N!企画
ジオさんお借りしました。
漆黒の風が吹いた。



「何のつもりですか、コエルテーノ」



目の前に突き付出された刀。
それと同じ位、もしくはそれ以上冷たく言葉は響く。
漆黒はニコリ、と笑う。


「何処に行くのかな?」

「何処であろうと、貴方には関係ありませんよ」

「うん、なら教えてくれてもいいじゃん?」


二人を包む威圧感と殺気。それはどちらから発せられるものなのか。
漆黒の風はただ笑い、蒼海の青年は冷めた目を細める。



「殺しに行くんだ、ってさ?」



蒼海の瞳に光は無かった。



「…………勿論」



にたり、と口が弧を描く。光の無い瞳は大きく見開かれた。
ただの、狂人。漆黒にはそう思えたかもしれない。
蒼海は『今は』狂っていた。


「まだ足りないの?飽きないね」

「全然。足りませんよ」


ここに来る前だって、沢山ヤってきたのにね、返り血浴びて無いなんて珍しい。と漆黒は笑顔を崩さずに言う。


「何人殺ったんだい?」

「さぁ」

「でもねぇ」



く、と闇を具現化した大剣が動いた。



「今日は、オシマイ」






バキ、と痛々しい音が響く。
蒼海は10m程先に吹き飛ばされ地面に横たわっている。


「正気に戻った?」


その言葉にピクリ、と蒼海が動く。
ゆっくりと目を開け、蒼海の瞳が漆黒を捉えた。


「…あなた…でしたか。少しは…手加減して下さいよ………いたっ…!!」


やっと、といったように蒼海、トパーズが体を起こす。
瞳に光は戻り、痛みを耐えて顔には微笑みを浮かべていた。


「貴方は…ジオヴォルノでしょうか」

「さぁ、どちらでしょう」

「…まぁいいです。全く、仕事に支障が出たらどうするんですか」

「これ位、大丈夫でしょ」

「……肋骨2、3本折っておいて何がこれ位ですか」


止めて下さった事は感謝しますが、とトパーズは頬を膨らませる。
子供っぽいねぇと漆黒、ジオヴォルノは笑った。


「最近増えたねぇ」

「…そう…ですかね、でしょうね」

「少しは強くならなくちゃ駄目だよー首領なんだからー」

「いやはや申し訳ないです」


トパーズは苦笑。
ジオヴォルノはかわらずニコニコしていた。
最近増えた暴走回数、殺した人数も急激に増加した。このままでは政府やアルジェントアラばかりか他のファミリーにも目をつけられかねない。


「本当に
人殺しが嫌いなのか疑問だよね」

「嫌いです。でも仲間に危害が及ぶなら、私は嫌でも殺りますよ」

「ふーん」


仲間を守る間違えた方向。
トパーズが気付いているのかいないのかはわからない。
そしてそんなトパーズの暴走を止める役割を持ったのは何時からか。
ジオヴォルノは一瞬考えて一瞬でやめた。



「強くなりな、『マーレカテーナ首領、トパーズ』」




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【2010/02/01 22:43 】 | R.N!企画 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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